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クラフト作家さん、アーティストさん達が多く住む田舎をめざして移住してくる人たちがけっこういらっしゃいます。
しかし憧れだけでは暮らしていけない現実があります。
クラフト作家だけの収入で食べていくのはきびしい。ですから、まず副業として始めることをお勧めします。
メインの仕事を残しておいた方が良いと思います。
なぜでしょうか?
それは、
田舎の暮らし向きの中で、手仕事の作品に大枚をはたく人たちはそうそう居ないからです。
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目的は、コミュニティや憧れの田舎で暮らすスタイルなのか?作家としての収入か?
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作家として、
作る。。。ということだけに価値を置くだけの生活なら満足はえられます。
田舎の夜は静か。
暖炉の火、満点の夜空の星、作家仲間が仲間を呼び、きれいな心の純粋な人たち。
作家活動に集中するのにはもってこいかもしれません。
コミュニティに属するのが好きな人幸せな人には最高です!!!
ですが、
作品を販売して、収入を得る。。。となると話は別。
地元のクラフト市やマルシェ、展示販売ではさして収入にはなりません。
ネット販売を利用する選択も必要になってくるでしょう。老後移住を考えるシニア世代の方たちは、ネットを使いこなし、販路を開拓しておく必要があります。
コロナ騒動の後、生き残っていらっしゃる作家さんや講師さんは、販売やお教室の生徒さん募集にネットやSNSを活用している方ばかりです。ものすごい努力をされています。
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今ならわかる、私に足りなかったこと。
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転勤族がゆえに、私も、元々いくつか持っていた手仕事の資格を生かし、
「対面でお教室をしよう!」
と、40代の頃は考えていました。
どこに転勤してもできる資格、の協会のうたい文句を信じていましたが、現実は厳しいものでした。
まあ私の場合は、中途半端の逃げ腰で覚悟が足りなかったのが要因です。
さらに、とてつもないインプットはしてきましたが、圧倒的アウトプットが無かったのも要因です。
さまざまな教える資格は持っていても、悩んでばかりで実行に移さなかった。
子育て中を言い訳にしていたようなきもします。田舎。。。という要素以外にも本人の要因もありますね。
よそ者は警戒され、町の新聞にでも活動を取り上げてもらえないかぎり、なかなか町民には近づいて来てもらえませんでした。
いまでこそ、ときどき公民館の片隅で、ちっさな作品展をさせてもらったりして、知らない方からやっとお声をかけてもらえるようになり、そこをきっかけにワークショップのお話をいただくこともありましたが、実際は、ほぼボランティアです。
ストレートに言いますが基準は価格なのかもしれません。
田舎暮らしで、きちんとした対価をのぞんで価格設定をしても、なかなか受け入れられないケースが多いですね。
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レッスン代にも都市価格と田舎価格がある
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また、お教室を開講する際のレッスン料にも都市部との差があります。
同じ作品をレッスンするにしても、東京、横浜、大阪、神戸あたりと同じ講習料では申し込みはなかなかありません。
ゆえに、コンサルさんの力を借りてSNSを利用して、価格を下げないカリキュラムを練っていかないといけなかったりします。
半年ほど前に、東京出身の長年パッチワークをはじめお教室をされている、協会の偉い講師の方とお話しする機会がありました。
お教室歴の長い、ベテラン講師の方も、実際、東京と同じレッスン料では無理とおっしゃっています。レッスン代も東京より安く設定しています。
東京なら3500円から4000円が相場のところ、2000円から3000円です。
田舎での生活において、趣味としてのハンドクラフトに人々がお金を払うには、限界があるのです。
作品の販売や、オリジナルのレッスン募集は、ネットの方が、製作者のつける金額に納得してくれるお客様に出会える確率は高いでしょう。
そんなわけで、小学生や中学生を持つお母さん方に人気があるのは、毎月1000円以下のお月謝でやりくりできる、バレーボールや体操、ダンスなどです。
子育てにお金がかかる世代に、お母さん自身の習い事まではきびしいです。
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資格を持っていても、お客様に合った提案ができる応用が必要となる
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私の所属する協会では、高齢者さん向けの
手を動かし会話をすることによって認知機能を刺激し、達成感や自己効力感をかんじていただきたい
という目標のキットを販売しています。
作品はすてきなものがありますが、¥1000円以上だと施設でもボランティアでもなかなかきびしいものがあり、協会のキットをそのまま使うには厳しいものがあります。
ワークショップの価格は¥500が相場かな。。。
というわけで、
もし、あなたが、クラフト作家さんたちが集まる、あこがれの田舎の町に移住を考えているなら、
ただの趣味の延長、楽しいのが一番!と考えるなら楽しい日々となるでしょう。
本気で収入をえたいのなら、戦略をねりにねって取りくまないと、大変な老後がまっています。
知り合いに、作家・アーティストと称して山奥の古民家を購入して移住されてきた方々がいらっしゃいます。しかし、なにせ降雪地帯。
寒すぎる古民家、商店のある地区まで出る不便さ、収入が少なく手当に頼った生活。
思っていたのと違った!!!と肩を落としています。
だだ、60歳をこえて、いっしょにものづくりをして、人とコミュニケーションをとる時間の良さもあるものだな~と思うようになったりもしています。
OL時代は、日曜祝祭日関係ない仕事で結婚したら転勤族。
人間関係をそれぞれの町できずく間もなく、歳をかさねて今になりました。
いままであえてコミュニティに属するのを避けてきましたが、こらからは、気を使うようなお付き合いは隣組だけで、気の合う大切にしたい人たちとのおしゃべりを大切にしていきたいとおもっています。
老後の田舎への移住をする前に、ご自身の資産と、一緒に暮らす人と向き合ってよ~く検討しましょう。
何をもって幸せと感じるのか、何が大事と考えるのか、
残りの人生もういちど確認しようではありませんか!