レトロなわたし

更年期からのくらし 今だからわかる悩み楽しみ

老後、田舎へ移住を考えてる?雪降る冬の田舎暮らし、想像出来てますか?

更年期を過ぎてから、老後、都会をはなれ田舎に移住しようと考える方々へ。住んでみないと気づかないこと。

冬の暮らし、想定してますか?
春夏秋に見に来て、移住を決めていませんか?

住んでいる人にしかわからない情報をおつたえします。
この記事にはプロモーションが含まれています

 

降雪地帯は、霜が降り、コタツとストーブ両方です。
出勤前の、車のフロントガラスの霜取りが日課です。

朝晩は冷える!特に朝。寒暖の差が、更年期を過ぎた女性には、強烈にこたえます。


もし会社を早期退職して、老後、田舎に移住しようとお考えでしたら、この田舎の家の寒さを、けして軽く見ないでほしいのです。

 

たしかに、田舎のは家は安いです。

例えば、ここの町の一軒家の中古物件なら、築50年以上で、5DKで、コンビニ、駅近で、120万円なんていうのがごろごろ。
もっと山奥でしたら、築100年で50万円、7LDKで家賃10000円の物件などもふつうにあります。

うたい文句に
「築100年の古民家!アトリエにいかがですか!」
古民家、、、というフレーズ。これ、口説き文句です!


しかし、ちょっと待ってください!
5DKで広いけど、築50年といったら、壁、天井、床下には、確実に断熱材は入っていません。
広いから余計に寒いです。120万円で購入しても、
修理、補強のメンテナンスにそれ以上かかったりします。

 

山奥の家という事は、
買い物や、仕事へ行くときは、まず、雪かきをして道を開けます。
高齢になれば、雪かきも負担となります。

スタッドレスタイヤ、持っていなければ購入しましょう。
雪が降る前にスタッドレスタイヤに変えておかなければなりません。

高齢になって、女性だけでは重いタイヤを4本も付け替えられないので、取り付け費用も貯めておいて下さいね。

 

都会から空き家バンクを見て、役場の人や、不動産屋さんと一緒に家を見に来た時に、断熱材が入って無いこと、教えてくれたら親切ですね。

 

『木造だから冬は寒いけど、ストーブがあれば大丈夫。薪ストーブも素敵ですよ。』
なんてめくらましのフレーズです。
やがて高齢となり、体力がなくなれば、薪を集めるのはひと苦労です。誰かの手を借りなければなりません。
薪を置くスペースも敷地内につくらないといけません。

都会の人は、薪ストーブにあこがれますが、後から町に入ってきて薪ストーブを設置して使い始めたら、両どなりのおうちから、えんとつのけむりのクレームがくるようなことも!

田舎に越してきた時、お姑さんから、
「エアコンの暖房とか、オイルヒーターや電気ストーブじゃ間に合わないからね。すぐ暖まらないから、灯油ファンヒーターじゃないと、間に合わないよ」。
とアドバイスされました。

 

間に合わないというのは、まず、すぐに暖まらないと寒さに耐えられない。
オイルヒーターやエアコンは、部屋の戸を開けるとあっという間に冷気に襲われ、部屋の温度がダダ下がりするので、気温が回復するのに間に合わないという事なんです。

プロパンガスの価格。

プロパンガスの価格は、じつは地域や会社によって違い、自由に設定できるのです。

 

降雪地帯は、電気にしろ、プロパンガスにしろ、灯油にしろ、適正価格が毎年算出されますが、田舎はそれよりかなり高いです。
毎年値上がりしています。上げる事が可能なのです。

 

冬は光熱費が飛び上がります。東京の夏のエアコン代と逆です。
夏の夜は、涼しいですよぉ〜!窓を開けたまま寝ると、朝方の冷気で真夏でも風邪をひきます。

 

でも、お若い人たちは、
それよりも、自分たちでDIYできるほうに目がいきがち。
田舎暮らしにあこがれを抱き
古民家でカフェや雑貨やを営もうと試みる人たち。
断熱材が入って無いカフェでコーヒーを飲むのはきついよ、経験あるけど。

でもその前に、
普段来てくれるお客様がその町に居るのか?
若者向けの商品しか置いてないのに、お年寄りしか住んでないなら、どうやって若い人を呼ぶのか?外から呼ぶなら、駐車場はどうするのか?も考えなければなりません。

 

田舎で、お客さんが居ないのに、続いている店は、

葬儀とつながる、、、花屋、仕出し屋
病院とつながる、、、薬局、花屋
学校とつながる、、、制服屋、靴屋
学校の林間学習の前に、その学年だけ靴屋さんからハガキが来るのは、どこから住所を教えてもらっているのだろう

という図式です。

もちろん、
いつも予約でいっぱい、なかなか予約が取れない!
なんていうお若いオーナーのレストランだってちゃんとありますよ!。

 

田舎での暮らしは、都会の喧騒を嫌い、有機農法や、民宿経営、スマホやパソコンの電磁波の無い暮らし。不便をいとわず自然と暮らす方に価値を見いだせる人なら幸せに暮らせるでしょう。

 

我が家は、この町に転勤する前は、大阪に住んでいました。
大阪はコンパクトな街でありながら、東京と同じように、美術館、博物館、コンサートホール、テーマパーク、スポーツ会場、があります。
そして、自宅から通える大学もたくさんありました。

 

子供が小学校のころ、この田舎に転校してきましたが、小学校の時に、子供たちに大学に行きたいか聞くと、行きたいというので、そこから必死ににお金を貯めました。

小さいお子さんをつれて、田舎への移住を考えているなら、やがてお子さんが大きくなり大学に行く可能性があるのなら、仕送りの捻出も考慮しなければならないでしょう。

都会で仕事がないから田舎へ移住する!と考えているなら、
じゃあ、田舎なら仕事がある。。。と考えているなら現実は少し違います。

田舎にある仕事を、いとわず受け、日々家族が暮らしていけるだけの収入があれば
充分幸せです!というのであれば、よしです。

若い人たちは、意外と欲がないのかな。
というか、幸せの定義が完全に二分されてきたように思います。

〇SNSを駆使して、起業、webコンサルや物販もうかるしくみを構築して、大枚を稼ぐ人たち。
〇山や海に入り、自給自足、有機農法、ヴィーガン、古民家でカフェや雑貨や、古民家民宿、食べていけるだけの暮らしで満足な人たち。

いずれにせよ、日本が将来あり続けるために、今、何を必要としているかも一緒に考えていけるといいなあ。

 

ところで、
田舎は、物価が安いと思われていますが、すべてにおいてではありません。
土地は安い。確かに安いです。
しかし、全国的に名の知れた観光地であるとなり町の、駅前分譲マンションの高層階販売価格は、都会と一緒です。築100年の木造平屋でも、その駅近では信じられないほど高い!

 

食材の値段はどうでしょうか。
野菜に関しては、スーパーに並ぶその町でつくられた地元の農家さんが売っている地場野菜は安いです。JAさんの出荷基準をまもる必要があるのかは私は知りませんが。
というか、農家でなくても、ほとんどの家庭が家庭菜園してます。
たぶん、やってないのは我が家ぐらいだと思います。(笑)

 

スーパーは一応あっても、肉の種類は都会のようにありません。
海なし県ですと、一年中、あじ、さば、いわし、しかなく、お刺身も新鮮ではないことがままあります。これは仕方がないことです。

料理上手でないと、献立がマンネリ化しますね。それ私か。。。。。。

 

意外と、スーパーの乳製品と果物は高いです。大阪に住んでいたときは、いちごを毎日のように買っていましたが、今はぜいたく品です。
個人で生産、販売しているヨーグルトや牛乳などは、とってもおいしいのですが、手をかけていらっしゃるので、安いものではありません。

田舎の冬の暮らし。

あたたかな春が来るまで、人々は寒さにじっと耐え、寒い中誰もが通れるように早朝から雪かきをして、雪による通勤の渋滞にもじっと耐え続ける。
翌年の種まきを、畑も田んぼの土さえもじっと待っています。

人間は我慢強いいきものなのです。すごいですよね!!!