風邪のひきはじめには葛根湯?
と思っていますよね、
でも葛根湯は、全ての人に適しているわけではないんです。
ここで言うのは、市販薬のお話です。
葛根湯は、
体力中程度以上の方に向いているもの。
そしてどちらかというと、胃腸の丈夫な人に向いています。
葛根湯を飲んで、おなかにくる人は、控えましょう。
向く、向かないとは?*****
体力の判断基準の参考があります。
- 体力が充実。。。体力がある人。。。実証
- 体力虚弱。。。。体力がない人。。。虚証
- 体力中程度。。。。。。。。。。。。中間症
実証じっしょうの特徴の例
○見た目。。。筋肉質、がっちり、顔色が良い、
肌につやがある。
○声 。。。大きく太い
○特徴 。。。胃腸が丈夫、便秘気味、暑がり
虚証きょしょうの特徴の例
○見た目。。。細くてきゃしゃ、顔色はよくない、
肌荒れしやすい
○声 。。。細くて弱々しい
○特徴 。。。胃腸が弱い、下痢しやすい
中間症ちゅうかんしょう
実証と虚証のあいだ
なんとも言いえない感じですが、きっちりどちらかにはなかなか当てはまりませんよね。
葛根湯を飲むタイミングは、
熱は出はじめ、悪寒がある、首や肩がこわばる、
と言った症状か見られる時です。
葛根湯は、
熱を作り→ウイルスを弱らせ→
発汗し→熱を下げる
という働きをします。
直接やっつけるということではなく、
自身の持つ力を生かすわけです。
ただし、麻黄が入っているので、
高血圧、心臓病、腎臓病など
循環器系の持病をお持ちの方は、お店の人に相談してくださいね。
また、肩凝りや、凝りによる頭痛を治めるための選択肢にもあります。
実は、私はこの葛根湯、
あまり効果が感じられません。
私の特徴として、
熱を作る体力の無い人が葛根湯を飲んでも、
汗をかくに至るまで皮膚の保温力が低い方は
効果が出にくい事があるわけです。
たしかに。。私は真夏でも汗をかかないです!
ほんと、よくないですよねー、トホホ。
代謝も悪いですし。
だから、更年期に入って、自律神経の乱れにより
ホットフラッシュがあった時は、
わあ〜〜〜
自分の身体が温かく感じる〜〜〜
すごぉ〜〜〜〜〜〜〜い!
と喜んでました。アホです。
(苦しんでいる方すみません)。
ですから、
私には葛根湯は効果が無い気がする、、、
と言う方がいてもおかしくありません。
漢方は、身近になりましたが、
なかなか自分にピッタリのものに出会えないなあ、
と思ったら、
自分の証に合っているかな?
と箱の裏を見て確認してみてください。
どんな証の方でも大丈夫な漢方もあります。
また、ひと言に風邪!と言ってもどんな風邪かによって、
ちがう漢方薬の方が良い事があります。
どんな風邪にも、葛根湯!と言うわけでは無いのです。
実は家の薬箱にもある?****
市販のお薬の中には、
意外と漢方処方のものがあるんですよ。
胃薬は多いですね。
大正漢方胃腸薬・・・安中散➕芍薬、甘草
太田漢方胃腸薬・・・安中散➕茯苓
ギャクリア・・・・・六君子湯
ネーミングからは漢方処方とイメージしにくい市販薬
*足のけいれん、こむらがえりに
コムレケア・・・芍薬甘草湯エキス
*こわばった手指の痛みに
ユービケア・・・桂枝加苓朮附湯
*排尿時の繰り返す痛み、残尿感に
ボーコレン・・・五琳散
*夜間頻尿に
ユリナール・・・清心蓮子飲エキス
*蓄膿症、副鼻腔炎に
チクナイン・・・辛夷清肺湯
*低気圧による不調に
テイラック・・・五苓散
ざっと書き出しましたが、
たとえば、膀胱炎の症状と言っても、
原因は様々、五琳散以外にも市販薬があります。
(尿が濁ったり、血尿が出たり、痛みがひどい時は
迷わず病院に行って検査してくださいね。)
私が体験した、
「ひどい膀胱炎の症状が、じつは膀胱炎じゃなかった!」って言う話を、
いつかしたいと思っています。もし、苦しんでいる更年期の方がいらしたら参考にして欲しいからです。
みなさんに、大事なお話しがあります。
*「レトロなわたし」のブログで、市販薬について書くことがありますが、
処方箋について語ることはありません。
*自分が、実際飲んでいる、あるいは飲んだことのある処方箋については、
その経験を語ることはありますが、効く効かないを保証するものではありません。
*登録販売者の資格の範疇でお話しできることに限らせていただいています。
*また、市販薬に関して、読んでくださった方々に対して、
効く効かないと言う判断を示すことはありません。
*どんな症状に向けた市販薬か?ということを説明するために、
「○○に効く」と言う言葉を用いているものであり
効果を保証する意味ではありません。
どうかご理解下さいませ。
また、市販薬の情報は、ブログを書いた時点でのものです。
持病があったり、処方箋を飲んでいる方は、
薬剤師さんに相談の上、市販薬をお求めくださいね
お薬に関しては、
人それぞれ考え方があります。
私も職業柄、お薬をお客様に紹介していますが、
そもそもお薬を否定されている方々も、
宗教上飲まない方々もいらっしゃいます。
私も、飲まないに越したことはないと基本的には思っています。
薬を飲むことをお勧めしているのではありません。
ご自分の症状に苦しんでいらっしゃり、薬を探しに来ていらっしゃる方々のお役に立てればとの思いです。
みなさま、どうぞ、お大事に!